私が入れたタトゥーについて

私がタトゥーを入れようと思うようになるまでに精神的に辛いことが沢山ありました。情けない話ですが私はうつ病を患ってしまい、引きこもりの状態が2年間も続いていました。

 

そんな私がタトゥーを入れようと思ったきっかけは自分の意思を身体に刻むことによって強くなりたいと願ったからです。タトゥーを入れることによって何か変わるのではないかという期待もありました。

 

私のタトゥーのデザインは蓮の花の中に黒猫が佇むという変わったデザインなのですが、意味はしっかりと考えていました。

 

「黒猫のように嫌われ者でも蓮の花の中でなら輝くことができる」という意味でこれから先、私が病気が治った時、例え冷やかな目で見られても神に守られているなら生きていけるという将来の自分を湛える意味でデザインを考えました。

 

タトゥーを入れる日にちが近付く度、期待と不安で胸が躍っていました。

 

どんな痛みが走るのか、周囲の人間は安全なのか、入れた後に自分はどんな風に輝くのかなど色々な思想が巡り、タトゥーのことを考えると眠れない程に興奮しました。

 

タトゥーを入れてもらう時、緊張で身体が震え、汗が止まらなくなってしまいました。独特なドリルの音が部屋に鳴り響き、恐怖と闘っていました。

 

ニードルが身体に入ると静電気が激しく襲ってくるような痛みが走ります。彫師さんが言うには「筋彫り」に耐えることが出来たなら後の痛みは楽勝になると教えられたので最初の数時間、必死で痛みに耐えました。

 

痛みというものは不思議で徐々に慣れてくるのです。痛みが続くことによって感覚がなくなり、最終的に眠ってしまいました。さすがに眠った客は初めてだったようで彫師さんにも驚かれてしまいました。

 

目が覚めると私の腰に蓮と黒猫が描かれていて達成感と感動に襲われ、テンションが上がりました。ヒリヒリとした痛みがありましたがその痛みさえも嬉しく感じる程です。

 

入れた後、自分自身の心境に変化がありました。以前のように他人を怖がったり、弱い自分に酔ったりすることが減り、自分らしい生き方を見つけようという気持ちになりました。

 

私にとってタトゥーは心の支えであり、お守りみたいなものです。

 

今でもタトゥーを見る度に当時の心境を思い出し、頑張ろうと喝を入れることが多々あります。